肉類の評価は、今と昔でかなり違ってきている状況です。例えば、コレステロールを多く摂取するのは健康に悪い・・・というのは、今では認知されることが少ない事実の1つです。

コレステロールというと、内臓(主に心臓の周り)に溜まってしまうもので、体内に多く存在すると、生命活動にも支障が出ると思われていました。しかし、今では肥満、高脂血症でコレステロールの名を見るケースが減っています。

代わりに、コレステロール降下作用があることで評価されているのです。コレステロール降下作用についてですが、主に肉類ではなく魚類(青魚など)に見られる作用とされていました。

しかし、肉には不飽和脂肪酸(オレイン酸など)が含まれているので、青魚のDHA、EPAのような血栓溶解に近い作用があるという評価が、今では目立つようになってきたのです。ちなみに、オレイン酸にはLDLの低下作用があるという研究データも存在します。

LDLは悪玉コレステロールのことで、HDLというのは善玉コレステロールのことです。体内には悪玉、善玉のコレステロールが存在するのですが、食事の影響で善玉が安定して多い状況になると、胃腸の活動が活発化しやすくなり、その影響で毒素が溜まる、消化不良が起きるという問題を解消できるようになるのです。

最近では、人間ドックなどを通じて精密な血液検査を受ける人が増えてきました。その影響で、肉類を中心とした食生活でも、コレステロールの状況が好ましければ、大きな健康被害が生まれづらいという予測、調査結果が増えてきたのです。

また、オレイン酸は牛肉、豚肉に多く含まれているのですが、調理で使用することになる油にも含まれています。オレイン酸は野菜、もしくはオリーブ油に多く含まれている油でもあり、調理の際は適度に加熱している場合に、体内で上手く吸収されやすくなるとされています。

例えば、10分程度の加熱であれば問題ないのですが、15分以上経つと、オレイン酸などの不飽和脂肪酸の効果は弱まってしまうのです。油の中には、菜種(なたね)油、米油、コーンを使用した油なども存在しますが、油を使った調理では、長く調理しないことが健康を維持する上で重要となります。

また、肉類は魚類に比べて硬いところも良く評価されています。硬いと食べづらいだけでは・・・と思ってしまいますが、近年では、このような考え方もずいぶんと変わってきました。

というのも、柔らかい食べ物を食べている人は歯周病にかかりやすいというデータが存在し、歯周病にかかりやすい人ほど脳の障害を負いやすいというデータが存在するからです。硬い食べ物はアゴを丈夫にしてくれる、そして、良く噛むので唾液が多く出るようになり、口腔内の清潔が図れるようになります。

しかも、食べている間に肉汁などが口の中に広がっていき、鼻腔を良くくすぐることも評価されています。臭いにより食欲が増すと胃液の量が多くなり、これにより食べ物を消化する力が高まるのです。

肉類はコレステロールの作用だけでなく、食事による健康効果が増しやすいところも魅力的なのです。ただし、脂肪、ゼラチン質が多すぎるブロックの肉では、あまり肉類の健康パワーを得られないとされており、赤身の肉、もしくはロース、ヒレ肉などを食べていると健康になりやすいというデータが存在します。