上手な肉類の調理法は?そのまま焼いてしまっても問題ない?

肉類の調理方法について案内しているのですが、大まかな注意点が存在するので、まずは注意点を良く理解し調理するよう心がけてください。

例えば、長時間の加熱は肉にとって良くありません。豚肉、牛肉などは焦げているほうが美味しいと感じる人もいるた目、焦がしたほうがより美味しく味わえるという、誤った考え方が現在でも存在します。

そもそも、たんぱく質は65度を超えて加熱し続けると、肉汁などが出ていってしまうので注意してください。肉汁には多くの旨味成分だけでなく、体内にとって大事な栄養(脂質など)が含まれています。

また、焦げている部分は切り取ってから食べたほうが良いです。焼肉などを家で行っていると、思いのほかホットプレートの火力が高く、その影響で炭のように真っ黒になるまで肉を焼いてしまうこともあります。

しかし、焦げている部分は発ガン性物質も認められているため、安易に口の中に運んで良いものではない・・・という指摘が多く存在するのです。それと、肉のボリュームも下がってしまうという欠点があります。

肉というのは、焼きすぎる、もしくは煮込みすぎると筋張った状態になり、その影響でかなり硬くなってしまうこともあるのです。こうなってしまうと、口の中で上手に噛みちぎることができなくなり、栄養の吸収効率が下がってしまうのです。

肉汁といった旨味成分、そして風味にも悪影響を与える可能性があるので、あまり、加熱しすぎる調理方法は避けたほうが良いでしょう。逆に、低温調理であれば肉類を美味しくいただけるようになります。

低温調理とは、あまり低い火力でじっくりと炒めるケースなどが該当します。このような対応では、肉類を上手に焼けないのでは・・・と思ってしまう人もいますが、実際は、低温調理のほうが中まできれいに焼けるのです。

低温調理を行うと、肉汁を肉の中に閉じ込めておけるだけでなく、風味についてもより強まるという利点があります。火力についてですが、サッと中火で炒めてから、後は弱火にしてゆっくりと炒めるだけなので、特殊な技術、道具などが必要になることはありません。

また、ハンバーグのようにどうしても肉汁が出てしまう調理の場合、ハンバーグを煮込んだほうが、肉汁を肉の中に閉じ込めておけます。ハンバーグは、どうしても見えない肉と肉のすき間が出てしまいますし、つなぎだけでは肉汁の流出を止められないこともあるのです。

しかし、ハンバーグを中火でサッと炒めた後に、ハンバーグ用のソースが入っている鍋に投入すると、肉汁がソース内に留まるようになり、これにより風味だけでなく、噛んだ瞬間の味わいを高めることも可能となります。しかも、煮込みハンバーグであれば、家族分のハンバーグをまとめて調理することが可能となります。

もし、煮込みハンバーグなど煮込み料理が好きではないという場合は、トンカツとして調理するのも良いです。トンカツとして調理する場合も低温調理が良いと言われています。

トンカツとして調理する場合の低温調理ですが、肉に粉をまぶしてから強火でサッと揚げてから、一度、トンカツを掬い出すようにします。そして、油を落としてから、今度は低温で揚げるようにします。

通常であれば、揚げている時に大きなパチパチという音が出ますが、低温調理の場合は、小さくパチパチと聞こえるだけとなり、しかも、肉全体が柔らかい状態で揚げられるため、子どもから老人まで、美味しくいただけるトンカツになるのが魅力的です。